トラックに対するスネアのピッチの話

同じ曲、同じような演奏で、スネアのピッチだけ変えてみた。それぞれのレンジにあった楽器を使ったので、音色も変わっている。ただ、私の場合は、レコーディングにしろライブにしろ、大きくサウンドを変えるときはスネア自体を変えるので、それに則っていると考えれば特に問題ないかと思う。

今回はボーカル、ピアノ、ベースを中心とした構成。トラックはドラムマガジンのドラムコンテスト2022のものを利用した。以下のページからダウンロードできる。

今回共通で利用したセッティングとしては以下。

  • シンバルはZildjian Constantinopleシリーズ (15″ ハイハット, 16″ クラッシュ, 18″ クラッシュ, 20″ ライド)。
  • ドラムはGretsch Broadkaster (12″ タム, 14″ フロアタム, 16″ フロアタム, 20″ ベースドラム)で、全体的にローピッチ&ミュート。
  • EQ、コンプなどの設定は同じものを利用。
  • トラックの音量もできるだけそろえる。

まずはハイピッチの例。

次にローピッチの例。

個人的には、今回のトラックはローピッチのほうが合っていると感じた。理由としては

  • ハイピッチはサビでほかの楽器に埋もれてしまっている
  • ベースがカバーしている音域があまり下によっていないので、ローピッチのスネアの音域が比較的空いている

といったところ。

こういうサウンドが好きだから使おう、ではなく、この曲にはこのサウンドが合うから使おう、を常にやりたいなぁ、と。ただ、持ち込める量や転換の時間の関係でいつもできるわけではないけれど。

そして、それぞれのスネアにはおいしいレンジがいくつかあるわけで、いろいろなピッチでいいスネアの音を使いたければ、スネアの種類をたくさんそろえるのが早いな、とも。

楽器のチョイスに色々悩むのも、なかなか楽しいですね。

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